ベベルとエッジ
熱切断加工法
1. 酸化反応の種類
ガス切断
切断部を予熱炎で加熱し、高純度の切断酸素流を流します。酸素と鉄(または金属)の反応により金属が急速に酸化され、高速切断酸素流の勢いでスラグが除去され、切断線が形成されます。
主に炭素鋼、低合金鋼、チタンの切断に適しています
酸素フラックスガス切断
ガス切断工程では、酸素流を通じてフラックス(鉄粉など)を切断反応部に供給し、フラックスの燃焼熱で高融点金属酸化物を溶融させ、同時に高速切断酸素流によりスラグと溶融金属を除去して切断線を形成します。
主に高クロム鋼、クロムニッケルステンレス鋼、鋳鉄鋳込ライザー、鉄鋼スラグなどの切断に適しています。
2. 電気アーク式
エアカーボンアーク切断
炭素極アークの熱により金属が局所的に溶融し、溶融金属が圧縮空気流により吹き飛ばされて、切断溝または切断継ぎ目が形成されます。
主に各種金属溶接継手の面取り、底部溶接部のルートおよび溝の清掃、溶接部の溶接欠陥の除去に適しています。また、非鉄金属およびその合金の切断にも使用できます。
MIGアーク切断
アークの熱を利用して金属を部分的に溶かし、溶けた金属をシールドガスの気流で吹き飛ばして切断継ぎ目を形成します。
主に水中金属切断や継ぎ目溝入れに適しています
プラズマアーク切断
プラズマアークの高温を利用して金属を部分的に溶かし、高速プラズマ炎流の運動量を利用して溶融金属を除去し、切断継ぎ目を形成します。
すべての金属材料と一部の非金属材料の切断に適しています
3. アーク+酸化反応
酸素アーク切断
切断部はアークの熱で加熱され、金属は酸素の流れによって燃焼し、スラグと溶融金属が除去されて切断継ぎ目が形成されます。ガス切断と比較すると、切断速度が速いという特徴がありますが、切断面の品質は劣ります。
主に金属の穿孔や水中切断に適しています
4.光エネルギー
レーザー切断
極小径のレーザー光を切断箇所に照射し、切断対象物を急激に昇華・溶融させてスリットを形成する切断方法。
主に薄い金属やセラミック、プラスチックなどの非金属材料の切断に適しています。